中学時代にギターに憧れ、ひょんな事からギターを手に入れ高校入学を期に軽音楽部に入部。
友人からジッタリンジンのコピーでベースが足りないので弾いてくれと頼まれプレベを借りたことをきっかけに低音の魅力に取り憑かれる。
以来26年間ベース一筋なのだから、その低音への愛情は半端じゃない。
ベースだけでなく楽器全般を好きな同氏が、通い詰めていた販売店に勤めはじめ、
今や多くの人から慕われ頼られる兄貴的存在で、もはや会社の顔とも言える山根氏。
現在はバンド「hof」で北九州を中心に活動中、常にバンド活動をしながらミュージックシーンの移り変わりを肌で感じ実際に対バンの子と話していて、音の好みを聞いて楽器を勧める事もあるという、根っからの楽器好きだ。
そんな経験豊富なベースマン、山根さんが選んだDR 「PURE BLUES」
その理由と魅力を語っていただきました。




“原音で勝負”

キクタニ(以下K):早速気になったのですが、年季の入ったベースですね。


山根さん(以下Y):これはおそらく74年製くらいの物だと思います。
Fender USA製Jazz Bassのメイプル指板仕様です。
細かく改造もしてあるんですが、メインとしてはピックアップはEMGでコントロール系はパッシブに。
ブリッジ、バックプレートはどちらもFreedom Custom Guitar Research社製の物に変更しています。
最大限に原音を活かすチューンを目指しました。


K:渾身の一本って感じですね!やはり数々の現場経験に基づくチューンですか?


Y:そうですね、26年の経験の賜物(笑)
現在は「hof」と言うバンドで北九州を中心に活動していますが、それ以外にもサポートで弾いたりもします。
最近ではDON Matsuo氏[ズボンズ]のソロのサポートもやらせてもらいました。
長く活動していると、もっと伝えたいって気持ちが強くなってくるんですよ。

結果、原音で勝負したいなと。




K:その原音を活かすエフェクターも作られたとか?


Y:お店でオリジナルブランドのエフェクターを作る企画があって、最初はギター用を作ったんです。
その時、個人用にベース用オーバードライブ「兄運転(Annie Drive)」を作ってもらって、試しに展示してみたら欲しいという声が多くて市販することにしました。
求めていたのは歪すぎない、原音を足さない、LOWを削らないオーバードライブです。

元の音をドライブさせてそのまま太く出す事を考えました。





“ドンと出るときは出てほしかったので”

K:原音を太く出すと言うのは永遠のテーマですね。弦もサウンドの太さに大きく作用すると思うのですが、 楽器を始めた頃に使用していた弦は覚えていますか?


Y:最初はとにかく安いのを使ってました(笑)
当時はE社の弦はパッケージがシールになっていたのでこれがいいやと思って使っていました(笑)


K:シール付きはお得感がありますよね(笑)


Y:ですね(笑)
でもその頃の安い弦はボールエンド近くに赤い糸が巻いてあって、
なんかカッコ悪いなって思ってきちゃって。
その時にD社、A社が手に入りやすかったのですが、
パッケージの印象でA社を選びました。
やっぱりまずは見た目でしたね(笑)
それから弦はいろいろ試しつつもA社を使っていました。

でも張りたての音がギラギラしすぎて好きになれなくて。

ずっとベストな弦は探しつづけてました。


K:DRとの出会いは覚えていますか?


Y:DRはアコギ弦、エレキ弦の評判を聞いていたので、いつか張りたいなと思っていました。
そんな中最初に選んだのはNEON弦。
見た目が最高にかっこよくて。(笑)
でも音が好みじゃなかった。(笑)
その次に選んだのはドラゴンスキンでした、これは長持ちするし音が良かったんだけど、
プレイでグリッサンドした時の摩擦熱が高くて指が熱くなるんですよ(笑)。
それで残念ながら使用はあきらめました。


K:それがなぜ再びDRを使おうと?


Y:それからしばらくDRとは離れていたのですが、知人がピュアブルースを使ってて
つい気になっちゃって(笑)
新素材のカンタムニッケルだったのにも惹かれました。
基本的にはギラギラした音が嫌いで、温かい音派なんですけど、

ドンと出るときは出てほしかった

のでもしかしてピッタリ来るかなと思ったのも理由の一つです。





“ロケットパンチのごとく、音がドンと出る”

K:実際張ってみた時の第一印象は?


Y:普通カチカチのステンレス弦とかを張ると音はバキバキ言うし、触り心地も硬いんだけど、
ピュアブルースは弦を張っている最中の感触が

なめらかだけど、中が固くて"芯"がある感じ

がしました。
中の芯が太い音を出して、巻いている分で温かみを足してるから

サウンドにも"芯"があるんじゃないかって。



K:なるほど。弾いてみた印象はいかがでした?


Y:とにかく音量がでかいんですよ。
その威力はすごい。

"ロケットパンチのごとく、音がドンと出る。"

太い弦でドンと太い音が出るのはあたりまえだけど、
普通なら細い弦は音が細くなるのに、ピュアブルースは音が太いまま細い弦の音がする。
1,2弦は特に分かりやすいですね。

今までの弦で慣れてると1,2弦が出過ぎるとおもっちゃうくらい。

ギターだとピックアップの高さ設定で1弦側を上げて出力を稼いだりするんですけど、
これは下げようかと思うくらい(笑)





“「もうプリアンプいらんやん!」って”

K:それは音作りが変わりそうですね!


Y:そう!
多くの人は音作りで芯のある音を作ったりとか柔らかくするとかは
プリアンプでやっていると思うんだけど、
ピュアブルースはそのプリアンプを使って音を作る必要が無い。
直アンプでもモダン過ぎない芯がある温かい音がします。
むしろ楽器本来の音が前面に出てくる感じなんですよ。

「もうプリアンプいらんやん!」って(笑)




K:低価格で劇的な変化を味わうことが出来るわけですね。


Y:ですね。
芯のある太い音をプリアンプで出したいと思っている人は

この弦を一度試してもらったら良いと思います。

この弦なら、DIを使用する際もプリアンプ機能を持った物を使うよりはDI機能だけの物を使った方が
そのベース本来の音色が生きると思います。

あと、ステンレスのギラギラしてる弦でプルをするとパキッとして気持ちが良いんだけど、
プルの音がドカンと太く出てるかって言ったらそうでもなくて。
でもピュアブルースは芯からドンと出てくる。

この弦でスラップすると今までステンレス弦を使っている人も「あれっ何これ!?」って思うかもしれない。

案外幅広い層にハマると思いますよ。

このすごい"芯"を感じる弦を一度試してもらいたいですね。




K:では最後に一言お願いします。


Y:店頭では弦など小物を多く取り揃え、ユーザー目線、現場レベルでお話が出来ると思います。
通販もやっており多くの商品を取り扱っていますし、店頭でのお取り寄せも可能です。
ビギナーの方からプロユースの方まで満足して頂けるようなマニアックな高額品までそろえています。
また、お客様の要望に沿った商品を出来るだけ店頭にご用意するように心がけています。
ベースの品ぞろえは九州では一番だと思っていますのでWEBもチェックして頂けたらと思います。
ワクワクする楽器店を目指していますので天神に来た際にはぜひ寄って頂きたいです。
<


K:本日はありがとうございました!





拘りの店員さんがいるお店“chuya-online FUKUOKA”で是非、DRをお求め下さい!!




chuya-online FUKUOKA
TEL:092-791-2570