自称 福岡の超カリスマB級ロックバンド「世界のザキ」。
九州を拠点とし、全国各地で積極的にライブを行っており、キャッチーなサウンド、コミカルな歌詞と圧倒的なパフォーマンスでライブに行き慣れたマニア層から、普段ライブに行かないライト層まで幅広く厚い支持を集めている。
その「世界のザキ」のフロントで様々な技巧と緻密に計算された音づくり、通好みなフレージングで特異な存在感を放つギタリスト「ゴシゴシおじさん」
他に類を見ないサウンドを生み出すために、今まで数多くの機材を扱ってきた彼が選んだ弦はDR Stringsの「VERITAS ELECTRIC」
その音楽性の根底と、弦に対する思いについてインタビューを行いました。
ライブやTwitterでは語られない、真面目に機材と音楽に向き合う姿を御覧ください!




“より当日の雰囲気に合わせた演出が出来るようになってきた”





────────本日はお時間いただきまして有難う御座います。よろしくお願いいたします。


ゴシゴシおじさん(以下G):よろしくお願いします。

────────まずは、楽器に興味を持ったきっかけからお教え頂けますか?


G:実は氣志團がきっかけなんです(笑)
小学校の春休みにボーリング場に家族で行ったんですけど、あんまりボーリングが楽しくなくて(笑)
ボーリング場にあった500円くらいで好きなミュージックビデオが流せるジュークボックスで「氣志團」が流れてて、それをみて”バンドやりたい!”と思って。
そこからずっと楽器がほしいという思いがあって、念願かなったのが中1の誕生日でした。それからずっとギターを弾き続けてます。

────────バンドをはじめたのは?


G:バンドもまったく同じ中1からです。
中学校の友達とみんなそれぞれ誕生日とかプレゼントのタイミングで楽器を手に入れて一緒に始めました。
今はそれぞれ違うバンドで活動してますが、今でもいい思い出ですね。

────────ギターの技術はどうやって習得したのですか?


G:中学校、高校くらいまでひたすら教則本を買い漁ってました。
カラオケ誘われても、「カラオケ行くくらいなら教則本買うわ!」と断るくらい(笑)
ひたすら買い漁ってひたすら家で弾いて…という感じでした。

────────レッスンとかに行ったことはないんですか?


G:始めたての頃に2ヶ月だけ通いました。でも先生がプロデビューして東京に行っちゃって。そこからはひたすら独学です。

────────つづいて「世界のザキ」での活動についてお伺いしたいのですが、会場を笑わせ、沸かせるライブパフォーマンスはステージ前に決めてあるのですか?

G:いえ、全く決めてないです。

────────それであの安定感あるパフォーマンスはすごいですね!!

G:おおよそは決めるんです「気張らずいこう」とか、逆に「気張っていこう」とか。
ぼんやりとした感じだけは決めていくんですけど。
それってどうなのって感じですけど、なんか、それでうまく行ってしまうんですよね(笑)
東京、大阪、名古屋と一緒にやらせてもらったバンドさんから言われたんですけど、毎回違うライブスタイルだねって。
そういう意味でも飽きさせない演出ができてるのかなと思いました(笑)
ライブをたくさんこなして来たことで、一緒に演奏させていただくバンドさんの空気感を見て、より当日の雰囲気に合わせた演出が出来るようになってきた感じがします。






“とにかく”安心して使えること””

────────ゴシゴシおじさんは機材へのこだわりが深いことで有名ですが、本体物へのこだわりについて聞かせてください。

G:本体物もケーブルなんかも同じなんですけど、とにかく”安心して使えること”に重点をおいてますね。
あとは、”弾いたままがちゃんと出るか”も重要視してます。
勿論楽器の個性も大事ですけど、どちらかと言うと弾き手の個性が出て来るようなものを選んでいます。


────────やはり安定感は大事ですよね。弦の選び方としても安定感重視ですか?

G:そうですね。 あとは”チューニングの安定の速さ”ですね。張ってすぐにバッチリ演奏出来ることを重要視しています。


────────DR弦との出会いは?

G:ずっとE社のレギュラーゲージ弦を張ってたんですけど、TITEFITを試しに張ってみたら安心感があって。それからストラトタイプとかテレキャスタイプに張ってました。
それからちょうどギターを変えたタイミングでVERITASがリリースされたので、VERITASに変えました。




“どんな会場でも自分の音をお客さんに届けられるのは大切”





────────はじめは王道「TITEFIT」だったんですね!VERITASとはコア材が違うのですが変えた印象はどうですか?

G:ちょうどギターを変えたタイミングだったので違和感はなかったです。ただただ「コレは良い弦だ!」という印象でした。

────────よかったです!VERITASはチューニングの安定が売りの一つですが、いかがでした?

G:安定してますね。特に「世界のザキ」ではアームを過剰に、使いすぎなくらい使うので、そこでチューニングが狂ってしまっては、ストンと真面目に弾く時に困るので(笑)VERITASは安定してるので安心して弾けてます。


────────サウンドの面ではいかがでした?

G:かなりブライトですね。そこでヴォーカルのギターとの住み分けが出来てます。あとはちゃんとオープンに音がでてくれるから音作りし易いです。出過ぎてる分はアンプで削ってしまえばいいけど、足りないと足すのは大変ですから。どんな会場でも自分の音をお客さんに届けられるのは大切ですよね。


────────なるほど。VERITASにはプレーン弦が普通のものとXENON弦の2種類入ってるのですがどちらも試されました?

G:どちらも試しました。が、XENONがいいですね。 色が金色なので(笑)


────────(笑)VERITASは寿命が長いのもポイントなのですが、いかがですか?

G:寿命はかなり長いと思います。 レコーディングであえて変えなかったんですけど、2ヶ月くらいもちました。
   変えたときも切れたとか死んだとかではなくて、ちょうど大阪でのライブがあったので流石に交換しないのはだめな気がして(笑) 演者としてのモラルを試されるくらい寿命が長いですね。(笑)

────────最後にスーパープレイの秘訣を教えてください。

G:スーパープレイの秘訣ですか(苦笑)とにかく色んな人の真似をしています。ネットで動画がたくさん見れる時代なので、海外のプレイヤーの動画を見まくって、「コレ面白い!」と思ったらとにかく真似をして、ひたすら弾きまくってたら、いろんな技が身につきました。後は教則本をひたすら見ることですね(笑)

────────今日はありがとうございました!

G:ありがとうございました!



ゴシゴシおじさん プロフィール

小学生時代ボーリング場で、見た氣志團のPVを見てギターに憧れを持つ。
中学生になって誕生日にギターを買ってもらったことからギターを弾き始める。
それから独学でギターを引き続け、2012年9月「世界のザキ」結成メンバーとして活動開始。
様々な技巧と緻密に計算された音づくり、通好みなフレージング、そしてTwitterでのキャラクターで多くのファンを楽しませている。
機材へのこだわりと知識も豊富で、2015年8月Providenceとエンドース契約、2017年2月DR公認ユーザーとなっている。
現在は世界のザキ、hasu-flower、ツダユイツグループの3バンドのほか、DJとしての活動も行っており、活動の幅を広げている。

オフィシャルWEBサイト http://sekainozaki.tumblr.com/