14歳の時、リッチー・ブラックモアの古い映像を見た次の日に、ギターを買いに走ったという、今時、珍しい話も妙に頷ける。
彼の父親は“ブルース”が京都に根付く以前に、精力的に活動していたとあるミュージシャンだという。
その事実は彼が大人に成るまで、知らなかったというのだから、“血は争えない”

ディープパープル、ストーンズ、ジミヘン、ツェッペリンなどのクラシックロックからKORN、Slipknotなどのヘビネス系を中心としたサウンドに傾倒。
ギターを始めた時からオリジナル志向で、京都中のライブハウス、ライブバーに出演。学生の頃より、ほぼ毎日通い続けた楽器店“KEY京都”から沢山の事を学んだが、一旦は会社員の道へと進む。
  敷かれたレールは順風満帆だったが、憧れの楽器屋で働くことを諦めきれず門を叩き続け、KEY京都店に入社。

今現在は、自身が憧れた“楽器屋のお兄さん”として慕われる、
田口さんにDRの魅力を存分に語って頂きました。




“安定した使用感で使い続けられる弦ありますか?”

キクタニ(以下K):ギターを始めた頃に使用していた弦を覚えていますか?



田口さん(以下T):DRの前はA社の10-46ですね。



K:理由は?


T :パッケージが、格好良かったから。(笑)



K:そのカッコイイデザインを捨てて何故、DRに?


T: 学生の当時、バンドの掛け持ちが多くなって10本ぐらいのギターを使い分けていました。何気なしに弦を張っていたのですけど、ある時、ギターの調整はちゃんとしたのに、ピックの入り方が張り替えるたびに違うことに気付いて。それで、KEYの店員さんに
“安定した使用感で使い続けられる弦ありますか?”
って聞いて薦められたのが
“DR TITE-FIT”でした。
ドロップAとか半音下げブルースとか色々プレイしていたのですが、ゲージが変わってもギターが変わっても使用感が変わらず弾き続けられるというポイントがDRに、はまったきっかけですね。それは弦のねじれが少ないのが理由だと思っています。






“100パック開けて100パック限りなく同じ弦”

K:手巻きによる微調整の賜物だと。


T:そうですね。“100パック開けて100パック限りなく同じ弦”ですよ。
DRは。
だから、弦を中心としたセッティングが出来ます。
ネックが反ってきているとか、フレットが浮いてきているとか。
或いは自分のフィジカルまで。昨日、呑み過ぎたとかね。(笑)
ギターと身体は生物だから環境によって色々変わるじゃないですか?
弦が安定していると、一つの物差しになるわけですよ。
そういう意味でも“安定した弦”っていうのは大事だと思っています。
あとは袋から取り出して“ぴっ”と真っ直ぐになる。弦の交換が楽しくなるくらい(笑)
真っ直ぐにならない弦は交換の際もイラつきます。(笑)






“文字通り弦は消耗品だと思いますね。”

K:ある意味、現場向きかもしれないですね。


T:確かに。ステージで弦が切れた時ほど、スムースに行いたいですよね。


K:弦の寿命はどう感じますか?


T:勿論、錆とかは体質や手入れ次第だと思いますが、 フレット側の弦が磨り減ってきたら錆びていなくても交換時期にしています。  弦の形が変われば、振動も変わるじゃないですか? 倍音の出方も変わってきますよね。 その観点では
DRは長持ちすると思いますよ。
他弦に比べて、ワウンドがタイトに詰まっているので、磨耗には強いと思います。 ワウンドが緩い弦だと早く磨耗します。
文字通り弦は消耗品だと思いますね。


K:DRでは“コンプレッションワウンド”という技術を採用しているのですが、 結果的にサウンドだけではなく、耐久性にも影響をあたえるみたいですね。





“ギターで唯一触れる所じゃないですか?弦って。”

K:では、田口さんの使っている弦を教えてください。


TメインギターはストラトでHi-Beamを張っています。 マホボディ&セットネック&2ハムのサブギターはTITE-FITを張っています。 Hi-Beamは明るいサウンドなのでストラトに張ると所謂“らしさ”が出ます。
あきらかに振幅の感じが変わりますね。 マホボディ&セットネックは僕の弾き方だとサウンドが硬くなるので、 よりレンジ感とウォームさを出す為に、TITE-FITを張っています。 ギターを使い分ける意味をより持たせる為に弦の種類を決めています。



K:ひとつのイコライザー的な感覚ですね。 弾き方は人それぞれなので、本当に試してみないと判らないですね。


T:そうですね。そしてギターで唯一触れる所じゃないですか?弦って。 車で例えたら、ボディとかエンブレムとかエンジンがギター本体だとしたら、 弦はアクセルの踏み心地とか、ステアリングの感触とかに通じると思いますね。 拘る人には徹底的に拘って欲しい所ですよね!

K:では最後に一言お願いします。


T:初心者の方からプロフェッショナルまで楽しんで頂けるお店作りをしていますので、“一回”お店に遊びに来て声をかけてください!



K:本日はありがとうございました!





拘りの店員さんがいるお店“KEY京都店”で是非、DRをお求め下さい!!




株式会社ミュージックランド KEY京都店
TEL:075-254-7780