───簡単にこれまでの活動歴について教えてください!!
Steve Billman(以下S):MIハリウッド校とバークリー音楽大学を卒業してから、ベースの他に作曲の勉強にも没頭した時期があって、それからLACM(Los Angeles College of Music)の講師として指導を始めたんだ。講師の仕事をしつつジャズ、フュージョンのバンド活動と共に、レコーディング、作曲、編集、バンドサポート、ソロ活動などしているよ。特にバンドはChick KoreaバンドのギタリストFrank GambaleとDaniel Hoと共に長年活動しているよ。
───では、今回のツアーはDaniel Hoがきっかけですか?
S:4,5年くらい前からDanielと「Daniel Hoバンド」のメンバーとして一緒に活動していたんだ。そんな中、TakとDaniel Hoの二人でバンドを作るプロジェクトが始まり、Takはギターとキーボード、Danielがベースとドラムのメンバーを決めることになった。そこで私が選ばれて参加することになったんだ。
───ジョイントツアーはいかがですか?
S:Takと初めてセッションした時は驚いたよ!!言葉を交わさなくてもセッションを通してTakと音楽で分かち合えることに感動したんだ。ツアーは本当に楽しいね。更にTakがアレンジするバンドサウンドは「暖かみ」と「深み」がある上にクリアーでキレのある音作りなんだ。Takは最高のクリエーターだね。
───Ashdownを使うようになった経緯は??
S:15年以上前に小売店の友達からAshdownの評判を色々聞いていたので試しに購入してみたんだ。当時の機種はもう忘れてしまったけど、そのサウンドは素晴らしくて、ずっと使い続けていたよ。長年愛用していたが、それが壊れてしまってからより良いアンプがあるかリサーチしながら様々なアンプを試していたけれど、やっぱりAshdownが良いと実感したんだ。更にその後、NAMMSHOWでAshdownのチームと会って話をした時、彼らの情熱と人間性に惹かれ、よりAshdownが好きになった!それ以来Ashdownをずっとメインで使い続けているよ!!
───アンプのお勧めセッティングや機能があれば教えてください。
S:これは個人的な好みも含むけど、Ashdownの機能をあえて使わずに楽器から出るダイレクトなサウンドがお勧めだね。私はAshdownのアンプから出る、パンチがしっかりありながら、荒々しくなく、丸みがあって一つ一つの音がクリアーな「ナチュラルサウンド」がすごく好きなんだ。
このサウンドは私にマッチしているね。
───VUメーター、9バンドEQワンノブ・コンプレッサー機能などの使用感はどうですか?また現在使用しているSadowskyベースとAshdownとの組み合わせはいかがですか?
S:今回のツアーで使っているABM-600-EVO IVはもちろん、機能が充実していて自分のサウンド作りにとても役に立っているよ。でも、先にも言ったようにAshdownはアンプから出る「素直」なサウンドが素晴らしい!Ashdownはそれぞれの楽器やシールドの特徴を十分に発揮するからイコライザー機能は、ほんの少し調整するだけで他の機能は殆ど使わない。ちなみに今使っているSadowskyベースとABM-600-EVO IVを組み合わせた音はクリアーでキレがありつつ、深みのあるサウンドでTakからの評判もとても良いよ!!
───アンプ選びでお悩みの方に、アドバイスをお願いします。
S:まずは本人がどんな音が欲しいのか、どんな演奏をしたいのか明確にすることがポイントだね。その為には自分の好きな音楽を聞いてどんな楽器を使っているのか、どうやって音を造っているのか、楽器のことを深くリサーチすること。アンプ、楽器、更にシールドもメーカーによって音の演出が大きく異なるから必ず試奏して自分に合うサウンドを探すことだね!
───最後にあなたのような凄腕ベーシストになる秘訣を日本のファンのために教えてください。
S:もちろん、練習を沢山することは大事なことだけど、好きな音楽を沢山聞いて楽器や、その音楽について勉強して、音楽を深く理解することだね。他にもどんなプレイをしたいのか?どんな音を出したいのか?など、しっかりと個性をつくることは重要だね。ライブ、セッションをできるだけ多く経験するとより良いね。また練習や音楽の勉強以外にも、時間があれば色々な所を旅や探検をしてエンジョイすることをお勧めするよ。山、花、動物など自然と触れ合う、練習やセッション以外にもこういった経験から自分の感性や表現を磨くことは、とても重要なこと。あと忘れてはならないことは、音楽、演奏を目一杯楽しむことだね!!