J (LUNA SEA) × TECH21 BASS DRIVER DI-J

自身のシグネイチャーモデル「BASS DRIVER DI-J」を発売、長年に渡り BASS DRIVER DI を愛用する Jさんからコメントを頂きました!

J (LUNA SEA) コメント

「サンズアンプとの出会いは、アンプ・シミュレーターだって市場に登場したとき知ったんだ。今でこそアンプ・シミュレーターといえば、ベースやギターをやっている人ならピンと来るはずだけど、あの当時は“何それ!?”みたいな。そこから付き合いが始まったんだよ。
でも俺の使い方は当時はちょっと変わっていたんだ。ベース本体でブーストさせるには回路的な限界があって、アンプで音をドライブさせる限界もあって、さらにドライブさせられるものがあったらいいなってサンズアンプを導入したから。だから、アンプ・シミュレーターというより、プリ・アンプっていう使い方をしていた。だからスイッチを踏んだり踏まなかったりという切り替えはしていなかった。ずっとサンズを掛けっぱだったからね(笑)。
今回、シグネチュア・モデルを作るにあたって、中身の回路を変えませんか、という提案もされたんだよ。でも今までずっと使ってきて、自分の中ではこれでサンズアンプは完成しているっていう感覚なんだ。
これで作れない音の質感は、アンプで作る、ベース本体で作る、自分の弾き方で作る。そういうことができる余白があるからこそ、サンズアンプっていいんだと思う。
プレイヤーの弾き癖やフレーズのニュアンスも出る。俺はそこが好きなんだ。俺から言える使い方のコツはあまり無いんだけど、“感覚で”ということかな。もう少し丁寧に言うと、どんな音質のベースを使っているかによって引っ掛けなきゃいけないポイントも変わってくるし、どういう特性を持ったアンプを鳴らすかによっても、どの帯域をブーストさせるかも変わってくる。
プレイヤー自身も、指弾きの人がいれば、ピック弾きの人もいる。ピッキングが強い人もいれば、繊細なピッキングの人もいる。自分のいいポイントを感覚的に探していくのがいいと思う。あとあらためてブレンドってツマミいいよね。掛けたくないとき、掛からないでくれる。掛かりすぎて自分の弾いているニュアンスが出ないとき、このブレンドを微妙にイジっていく。楽器単体、アンプ単体、それぞれの音色の関係性を感じながら、引き出しながらブレンドを効果的に使っていくのはある意味で深いよ。
でもサンズアンプで、俺のシグネチュア・モデルが出来たなんて本当に光栄だね。マリアをデザインしているからね。見つけたら即試してみてよ。」

Profile

1992年にLUNA SEAのベーシストとしてメジャー・デビュー。
1997年にはLUNA SEAの一時活動休止を機にソロ名義での活動をスタートし、1st アルバム『PYROMANIA』を発表する。
2000年のLUNA SEA終幕を経て2001年にソロ活動を再開すると、
海外から多数のアーティストを招き開催したライヴ・イベント“FIRE WIRE”、
史上初アリーナをオールスタンディングにして開催した日本武道館公演、
数多くのゲスト・バンドを一同に迎えての5日間連続ライヴ“SHIBUYA-AX 5DAYS”など、独自のスタイルでライヴ活動を展開。
2019年5月にはLUNA SEA結成30周年を迎えた節目に、世界的楽器メーカーであるフェンダーとのエンドースメント契約を発表。

日本のロック・ベーシストとして唯一無二のスタイルを提示し続け、現在もLUNA SEA、ソロの両輪で活躍中。

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