【MUSIC NOMAD完全ガイド vol.1】ネックリリーフ編
ギターのネック relief(リリーフ)完全ガイド
— エレキ・アコギ・ベース・クラシックギター対応 —
🟠ギターのネックリリーフとは?
ネックリリーフとは、ネックの前後方向のわずかな“反り”(曲がり)量のことです。
- ネックがバナナのように大きく“くぼんで”いる場合 → 大きな順反り(リリーフ過多)
- 定規を当てて全フレットに触れるほど平らな場合 → リリーフゼロ(完全に真っ直ぐ)
- ネックが後ろ方向に反っている場合 → 逆反り(バックボウ)
- 正しい状態 → ごく軽い順反り(わずかな凹)

🟠なぜ正しいネックリリーフが重要なのか?
適切なネックリリーフは、弾きやすく・音が良く・ビビりがなく・正しくチューニングできるギターの土台です。
● リリーフが不足している場合(反りが少ない)
ローポジションでビビりやすい
弦高が不均一になり、ブリッジ側の弦高を不必要に上げる必要が出る
1フレット付近は低いのに、上の方は異常に高く感じる
● リリーフが多すぎる場合(反りすぎ)
ネック中央の弦高が高くなる
ネックエンドが持ち上がって中央でビビることも
低い弦高にすると、中央付近だけビビりやすい
正しく調整されたリリーフは、弦が十分に振動できるわずかな“ポケット”を作り、全ポジションで均一な弦高とクリアな音を実現します。
🟠なぜネックリリーフは変化するのか?
ネックのリリーフやトラスロッドのテンションは、以下の理由で変化します:
- 温度・湿度の変化(指板の膨張・収縮)
- 弦の張力による経年変化
- 季節による湿度差
- 弦交換によるテンションの変化
トラスロッド調整で簡単に修正できます。
🟠いつネックリリーフをチェックすべき?
以下のタイミングがおすすめです:
- ビビりが出たとき(ほとんどはリリーフで解決)
- 弦高が高くなった/弾きにくい
- 季節の変わり目
- 弦交換のタイミング(テンションが変わるため)
最適なのは「弦交換のたび」にチェックすることです。
🟠トラスロッドはどこにある?
多くのギターでは以下の位置にあります:
- ヘッド側(トラスロッドカバーの下)
- 一部のアコギ → サウンドホール内のネック付け根付近
- 一部のエレキ/ベース(例:ヴィンテージFender) → ネックエンド(ボディ側)

ネックエンドの場合は、ネックを外して調整する場合もあります。
🟠ネックリリーフ測定とトラスロッド調整に必要な工具
シックネスゲージ(フィーラーゲージ)
エレキ:0.006インチ(0.15mm)
アコギ/ベース:0.008インチ(0.20mm)
クラシック:0.010インチ(0.25mm)
カポタスト(1フレットに装着、または専用ピックカポ)
正しいサイズのトラスロッドレンチ
メーカーにより異なる
MusicNomad 11本セットなどが便利
プラスドライバー(トラスロッドカバー用)
🟠トラスロッドは弦を張ったまま調整する?
はい。必ず弦を張り、チューニングされた状態で調整してください。
🟠トラスロッドはどっちに回す?
トラスロッドナットを見て調整すると考えて:
- 反時計回り(左回し) → 緩める → 順反りを増やす(リリーフを増やす)
- 時計回り(右回し) → 締める → 順反りを減らす(リリーフを減らす=まっすぐへ)

ヘッド側でも、ボディ側でも、サウンドホール内でも同じ原則です。
🟠トラスロッドが固くて回らない時は?
無理に回してはいけません。
| 原因: | ネジ山の奥まで行ききっている サビで固着している |
| 対処: | まず反時計回り(緩め方向)に回してみる 必要なら少量のオイルをナットやネジ山に それでも動かない場合 → リペアショップへ相談 |
🟠推奨されるネックリリーフ量
- エレキギター:0.006インチ(0.15mm)
- アコースティックギター:0.008インチ(0.20mm)
- ベース(4~6弦):0.008インチ(0.20mm)
- クラシックギター:0.010インチ(0.25mm)
🟠正しいネックリリーフの測り方(手順)
- 1フレットをカポ(またはピックカポ)で固定
- 適切なゲージ厚を用意
- ギターをチューニングし、演奏姿勢で持つ
- 12フレットを指で押さえて、
- 1フレット〜12フレットを“直線化”
- 6フレットにゲージを差し込む
🟠判定(“タッチルール”):
- 弦に触らない → リリーフ多すぎ → 時計回りで締める
- ゲージが弦を押し上げる → 逆反り(リリーフ不足) → 反時計回りで緩める
- ゲージが軽く触れる → 調整完了
トラスロッドは 1回につき1/8回転以内
必要に応じて数回繰り返す
🟠リリーフを正しく調整したのにビビる場合は?
次のステップである 弦高調整(アクション調整) が必要です。
🟠正しいギターセットアップの手順は?
ギターの種類に応じて異なりますが、
MusicNomad の “Keep It Simple Setup (KISS)”™ 方式に従うと、正しい順序で簡単にセットアップできます。
