ゼロから無限へ 株式会社オーティーマシン 島村 充利氏インタビュー

Vincitaのアルミニウムボディ採用モデル「Alumìnio(アルミニオ)」は、この方の協力なくしては完成しなかったと言っても過言ではありません。今回は、製作の重要なパートナーである株式会社オーティーマシン代表・島村 充利氏にお話を伺いました。

Q. 事業内容についてご紹介いただけますか?
長野県松本市で精密部品の加工をやっています。マシニングとかワイヤーカットといった加工機を使って、半導体検査装置や実装機に使う部品をつくるのが得意です。それともうひとつが、自動機や省力化機器の設計から組立まで。基板検査装置や搬送装置みたいな専用機を、図面の段階から任せてもらえるんです。設計、加工、組立、検査まで全部社内でやれるので、FA機器や自動車関連、半導体分野などいろんな業界のお客様に対応できています。


Q. アルミニウムを使用した楽器作りはどうでしたか?
(キクタニさんから)最初にお話を伺ったときは、どうなるか全く見当がつきませんでした。しかし、試作を重ね、話を進めるうちに、求められるものが少しずつ見えてきたと思います。最初は手探りでしたが、長年培ってきた技術や経験を活かして形にできたと感じています。金属特有の硬さをどのように音に活かすか、また加工精度も求められるため、非常に苦労しました。
Q. 素材となるアルミニウムの板もかなり大きいですね
ギターやベースのボディなので、かなり大型です。そのため、重量が大きなポイントになります。軽量化のため、ボディの内側をくり抜いていますが、音への影響や楽器としての剛性など、さまざまな課題を考慮しながら試行錯誤しました。
一つのボディを完成させるのに、ほぼ一日かかります。どの工程もミスは許されませんが、そのぶん、我々の技術力を十分に発揮できていると思います。








Q. 将来的に、アルミニウムボディの楽器でやってみたいことはありますか?
正直なところ、加工が大変なので、もうやりたくないのですが(笑)
それでも、木製のボディに劣らないレベルで、楽器として十分通用するものを作りたいですね。
