TONEISM PICKUPS ”VOHB”

TONEISM “VOHB” はビンテージのオリジナルの製作手法に忠実に従って作ったダブルコイル・ハムバッカーです。

無数のバリエーションが存在するP.A.Fのトーンを、 57,58,59,60,と代表的な年代を軸としてまとめ、時代と共に変化した細かな仕様の組み合わせをP.A.Fの基本トーンの上に作りこんでいます。またP.A.F後継のパテントナンバーでは仕様の安定した時期にフォーカスし、64としています。

本体共通の基本仕様

コイルワイヤーAWG42プレーンエナメル
ボビンブチレート製黒/黒、ゼブラ、クリーム/クリーム
マグネットアルニコ2,3,4,5
ベースプレートジャーマンシルバー(洋銀)製
リードワイヤープッシュバック、 2ストランド網線シールド
ポッティング無し
カバー カバー無しのオープンが標準。
※別途ジャーマンシルバー(洋銀)製カバーを付けたバージョンも可能。

パワーレベルと型番表記

オリジナルでは大きな流れはありながらも、年度別に仕様がはっきり変わっていったわけではなく、仕様が混在したり前後した事も多くありました。
セットの型番にある57、58 等の数字はその大きな流れをわかり易くざっくりイメージとしてとらえたもの、とお考え下さい。セットを構成するコイルタイプの#〇の数字はコイル側のパワーレベルと比例して上下します。実際のピックアップのパワーレベルはこれにマグネット側のパワーレベルが加わったものとなります。

ビンテージタイプ・ハムバッカー試奏の際に

VOHB#57セット

繊細で枯れ感、生音感の際立つアルニコ3採用。

初期のP.A.Fに見られた、繊細で枯れ感、生音感の際立つA3マグネットを土台としたセットです。他のマグネットに比べ磁力がやや低目なので、パワー感もやや控え目なローゲインタイプとなっています。フロントには繊細さと抜け、コードの分離感を重視し、リアには同様の傾向でややパワーを上げたものを組み合わせバランスをとっています。それぞれのポジションでボビンごとに巻き方を変え、オフセットの量等を調整する事で微妙なトーンニュアンスを作り出しています。

※ビス/スプリングは付属しません。取り付けには標準的なインチサイズビス(#3-48)をご使用ください。

ポジションボビンカラーパワーレベルマグネットコイルタイプ
フロント・ダブル・ブラック
・ダブル・クリーム
・ゼブラ
ミディアムローアルニコ3#1
リア・ダブル・ブラック
・ダブル・クリーム
・ゼブラ
ミディアムアルニコ3#2

VOHB#57Hセット

#57をよりロック向きサウンドにしたカスタムセット。

フロントには繊細さと抜け、コードの分離感を重視した#57を、リアにはカスタムオーダーのA3#2.5を元にした通常の#57リアからコイルの巻き部分に大きな違いがあるカスタム仕様を組み合わせ、よりロック向きに仕上がっています。それぞれのポジションでボビンごとに巻き方を変え、オフセットの量等を調整する事で微妙なトーンニュアンスを作り出しています。VOHB#2Hはリア専用です。フロントにVOHB#57 を組み合わせた#57Hセットでの運用をお勧めいたします。

※ビス/スプリングは付属しません。取り付けには標準的なインチサイズビス(#3-48)をご使用ください。

ポジションボビンカラーパワーレベルマグネットコイルタイプ
フロント
※上記VOHB#57セット
フロントと同品
・ダブル・ブラック
・ダブル・クリーム
・ゼブラ
ミディアムローアルニコ3#1
リア・ダブル・ブラック
・ダブル・クリーム
・ゼブラ
ミディアムアルニコ3#2H

VOHB#58セット

タイトなロー、存在感あるミッド、繊細でスイートなハイを特徴とするアルニコ2採用。

タイトなロー、存在感あるミッド、繊細でスイートなハイを特徴とするアルニコ2マグネットを土台に、オールラウンドで使いやすいP.A.Fトーンを生み出すビンテージ・チューニングを施しました。

※ビス/スプリングは付属しません。取り付けには標準的なインチサイズビス(#3-48)をご使用ください。

ポジションボビンカラーパワーレベルマグネットコイルタイプ
フロント・ダブル・ブラック
・ダブル・クリーム
・ゼブラ
ミディアムアルニコ2#1
リア・ダブル・ブラック
・ダブル・クリーム
・ゼブラ
ミディアムアルニコ2#2

VOHB#59セット

タイトなロー、ジューシーなミッドとハイ。50年代後半を象徴するアルニコ4を採用。

50年代末にかけて多くの個体で使われたアルニコ4マグネットを土台としています。アルニコ4の基本キャラクターはタイトなロー、ジューシーなミッドとハイです。アルニコ2とアルニコ5の中間的なキャラクターで、アルニコ2よりはハイの存在感と複雑さがあり、アルニコ5ほどはドライでドンシャリではありません。フロントは少しウォームにし、リアにはややファットにしたコイルを組み合わせています。

※ビス/スプリングは付属しません。取り付けには標準的なインチサイズビス(#3-48)をご使用ください。

ポジションボビンカラーパワーレベルマグネットコイルタイプ
フロント・ダブル・ブラック
・ダブル・クリーム
・ゼブラ
ミディアムアルニコ4#1.5
リア・ダブル・ブラック
・ダブル・クリーム
・ゼブラ
ミディアムハイアルニコ4#2.5

VOHB#60セット

アルニコ5ロングタイプにエイジング処理を施し、独特なウェット感と枯れ感を持つトーンを再現。

#59タイプとコイル部分は似通っていますが、この#60セットではマグネットはアルニコ5を組み合わせています。アルニコ5の基本的な特長としてはローとミッドのタイトさ、ハイのきらめきと透明感等があります。このセットではそれらのキャラクターがほど良く抑えられたアルニコ5ロングタイプにさらにエイジング処理を加え、50年代に通ずる独特なウェット感と枯れ感を持つトーンを引き出しています。

※ビス/スプリングは付属しません。取り付けには標準的なインチサイズビス(#3-48)をご使用ください。

ポジションボビンカラーパワーレベルマグネットコイルタイプ
フロント・ダブル・ブラック
・ダブル・クリーム
・ゼブラ
ミディアムアルニコ5
ロング
#1.5
リア・ダブル・ブラック
・ダブル・クリーム
・ゼブラ
ミディアムハイアルニコ5
ロング
#2.5

VOHB#64セット

アルニコ5ショートを採用し、60年代中期仕様を再現。

60年代初頭から始まったいくつかの仕様変更が落ち着いた60年代初中期タイプで、アルニコ5ショートマグネットを基本に、クリアでドライ、歯切れがよく透明感、パワー感がある典型的なパテントナンバー・トーンを再現しています。コイルワイヤーはP.A.Fから引き継いだプレーンエナメルですが、この年代は60年までとは違い2個のターン数が正確に揃えられ、これも独特のクリア・トーンを生み出す要素の一つとなっています。コイル側ではP.A.Fの平均値に比べややローゲインなのですが、マグネットの磁力が高い分持ち上がり、パワーレベルはミディアムとなります。年代に忠実にフロント、リアを同仕様で共通にしています。

※ビス/スプリングは付属しません。取り付けには標準的なインチサイズビス(#3-48)をご使用ください。

ポジションボビンカラーパワーレベルマグネットコイルタイプ
フロント
/リア共通
・ダブル・ブラック
・ダブル・クリーム
・ゼブラ
ミディアムアルニコ5
ショート
#0PN

オリジナルに忠実なこだわりのパーツ

カスタムオーダーオプション

ボビンカラー
オプションでゼブラ、ダブル・クリームのボビンカラーをオーダー可能です。
製品価格は同一(1 つ定価:¥60,500 税込み)です。
受注生産品となります。

ピックアップ・カバー [品番:VOHB-C]
オプションで ニッケル、ニッケルエイジド、ゴールドのピックアップカバーの単体販売設定がございます。受注生産品となります。

モデル別仕様詳細とカスタムオーダー

*パワーレベルは組み合わせるマグネットによっても影響を受けますが、コイル側では型番の数字はほぼパワーレベルと比例して上下します。
*マグネットはすべてラフキャストタイプで、個体ごとに目的に合わせたエイジングを施しています。

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